法人クレジットカードは、年会費が無料のものから数十万円かかるものまで実に様々なタイプがあります。ブランド力の高いもの、コンシェルジュサービスなどの付帯サービスが充実しているものはやはり年会費が高い傾向にあります。しかし、実際に使う分には、ランニングコストが安く済む方が良いというのは当然なことです。
また、基本的なクレジットの機能である、決済をカードのみで行い、明細を一つにまとめられるというものはどれでも一緒です。こうしたことを考えると、年会費が一切かからないサービスを選ぶというのは賢い一つの方法です。どんなカードがあるのかをチェックして、自社の使用に耐えられるものなのかを調べることは大事です。
まず、年会費無料を考えるに当たっては、二つの異なるタイプをチェックする必要があります。最初から完全にお金がかからないというものと、「実質無料」とされるものです。前者の方はそのままの意味ですので、単純にコストがかからないと考えることができます。一方で後者は、一定以上の条件、たとえば年に何回かの利用で一定上の金額をカード決済とするという条件を満たすことで無料になるというものです。その条件は様々ですが、たいていの場合は普通の使い方をしていれば条件を満たせることが多いので、条件付きではあったとしてもこれも年会費無料と考えられるでしょう。
ランニングコストがかからないのは良いことですが、メリットばかりがあるというわけではありません。というのも、年会費がかかるものを選んだ方がトータルで見て安く済むというケースもあるからです。費用なしでサービスを受けられるもののほとんどは、ポイント還元率が悪いかほとんどポイントが付きません。また、空港ラウンジ利用や保養施設の割引などの特典も付かないことが多くなっています。
それなりの金額を利用する場合や、福利厚生のためのサービスを特典でまかないたいという場合には、ある程度ランニングコストを払ってでもサービスを導入した方が結果的にお得となることもあるのです。こうした二つの面、つまりメリットとデメリットの両方を天秤にかけて、より自社にとってお得に使えるサービスなのかを検討してから発行してもらうようにしましょう。
こうしたことを考えた上で、ランニングコストがかからずサービスもある程度充実している、いわばコストパフォーマンスに優れた法人クレジットカードをランキングでご紹介します。
1位 ライフカード ビジネス スタンダード
ライフカードは、法人向けにMasterCard、JCB、VISAのカードを用意しています。どれも年会費は永年無料となっていて気軽に持てるのが魅力です。有料となるゴールド会員と比べると、空港ラウンジサービスや旅行保険付帯などがないという点はありますが、基本的な機能であるショッピング枠はどちらも最大500万円となっています。ポイント還元がなされないという点は考慮しなければなりませんが、楽に持てるカードということを考えると満足できる内容でしょう。
2位 P-one Business MasterCard
初年度無料で、2年目からは年会費がかかることになるのですが、カードでの決済があれば自動的に無料となりますので実質無料と言えるでしょう。このサービスのおすすめポイントは、無料でもゴールドになるという点です。それだけサービスが充実しています。たとえば、キャッシング利用ができること、5枚まで追加発行ができる、ポイントがなされ還元率が0.66パーセントと割と高めになっているというのが素晴らしいところです。
3位 セゾンパール・アメリカンエキスプレス
初年度無料で、2年目からもカード利用で実質無料となります。指定店舗や海外利用でポイント還元アップ、追加カードも無料などの特徴があります。